2009年09月19日

きなこ

元々は地方放送のニュース枠で、放送されたヒトコマ。

緊張感が漂うはずの警察犬認定試験。

そこで、障害飛び越しをする犬が、あろうことか障害板に「お腹」をぶっつけて顔面着地。障害板ごと倒れ、その傍らの訓練士も倒れるて鼻血を出すという一場面が放映された。

会場は大笑いの渦、多分お茶の間もそうだったのだろう。
「あの犬の名前を教えて!」「どこにゆけば会えるの?」「あの犬と訓練士のその後が気になる」という声がテレビ局に殺到。

「きなこが警察犬になるまでレポートして」という要請により讃岐テレビが、きなこと訓練士の日常を追いかけて作ったドキュメンタリーが、地方テレビの人気コーナーから全国ネットでとりあげられ、「警察犬みならい、きなこ」は一躍スターになった。

そのことは記憶に新しい。そんなきなこを紹介したのがこの本






でも裏では集中力が続かなず、すぐ遊びモードになる。怖がりで障害にいつまでも慣れない。警察犬には向かない犬だよ、周囲の人に何度も言われる。

訓練士は試験に何頭合格させたか、それも実績になるので将来独り立ちを目指すには重要なことなのだ。

向いていないと言われる犬に長い間向き合うのは難しい。紆余曲折を経ながらも、きなこと訓練士のはあんこは絆を育んでゆく。過程は本で楽しんでくださいませ。

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話はかわって、今では犬の皮をかぶった人じゃないのかとまで言われる、人くさい犬セレナ。
私以上に賢い、と言う褒め言葉も多いが、ずっと順調だったわけではありません

訓練試験を受けたとき、セレナはまだ9カ月だった。年若いながらも出来の良い犬だったけど、はじめての場所、上がりまくった指導手、厳しい目つきの警察犬訓練所の審査員、あげく一番スタートで場ならしする時間もなく出した試験の出来は最悪だった。

もちろん試験だから、競技会ほど審査基準は厳しくないのである程度のことをすれば点はもらえる。セレナはCD1,2ともV合格した。
でも覇気がなくとぼとぼ歩くセレナを見て、警察犬訓練所の所長は「この犬は見込みがない」と言ったのをよく覚えている。「試験は通るかもしれないけど、競技会で皆と競うと通用しないよ」

そんなことは絶対ない。普段はちゃんと出来るんだ、と思った。でもきっと試験に落ちる犬だってみんなそう思っているに違いない。

でも見込みがないないなんて言わせない。その言葉絶対撤回させてやる、と思って競技会に出るための訓練所に通って半年後、セレナは競技会にデビューし、全て入賞。負け知らずでグランドチャンピオンになった。

ただやっぱり最初の審査員ご託宣の通り、グループ戦で勝っても、理事長戦では負けばかりだったけど。

8年半セレナは私のパートナーで、どの犬よりも私の多くの指示、心の声まで聞き分ける。もう年ととって、ダイちゃんのように速くも走れないし、ぼたんのように元気満々ではないけど、年を重ねた犬と沢山の夢をかなえてきたことは、この上ない体験です。

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ニックネーム てんてん at 10:53| Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
僭越ながら、

スゴくいい話やと思います。だあけみ。


Clipも・・・
(以下余白)
Posted by at 2009年09月20日 05:22
あ、
後半部分ね^^;
Posted by at 2009年09月20日 05:23
父>

おはよう〜
セレナは一緒に努力して成長した犬だから、思い入れが深いのかな〜
皆には楽しすぎだ、と言われるけどね。

Clipとの間も苦労したからこそ、今の穏やかな生活も1コマ1コマが感慨深い気がする。
若いときは良くも悪くもどちらも揺れたよね。
Posted by せれまま at 2009年09月22日 07:07